「外壁塗装を考えているけど大きさがわからない」
「サイズを図りたいけど道具が何もない」
「簡単に自分で測ってみたい」
そんな方にざっくりした測り方を紹介しちゃいます。
お家のサイズの測り方!3種
主に外壁の面積を計算する方法は以下の3種類が挙げられます。
・メジャーなどを使いお家の実寸を図る方法
・計算式を当てはめ、延べ床面積から計算する方法
・図面から寸法を割り出す方法
道具なし!簡単にお家のサイズの測り方
外壁塗装を考えている時にはまず、どれくらいかかりそうなのか自分の中でもある程度の想像ができるといいかと思います。
そのためには工事金額の相場感と、何よりお家のサイズを知ることが必要です。
しかし工事で使うような、数十mの距離を測る事が出来るメジャーなどの道具を持ち合わせている方は少ないかと思います。
そこで道具を必要としない、ざっくりとした測り方を説明しようと思います。
建物の大きさは「外周×高さ」で求めます。坪数で求める方法もありますが、こちらは建物の形状によって激しく誤差が生まれるため、当社では非推奨とさせて頂きます。
まず外周の求め方ですが、ここでは歩数で計算していきます。
歩幅の目安は「身長×0.45」と言われていて、男性の平均の歩幅は約77cmで女性の場合は約70cmです。
なので「歩数×77or70」でおおまかな建物の外周の長さを知る事が出来ます。
次に高さですが、これは階数で求めます。
もちろん建物ごとに違いはありますが、一階あたり3mくらいが平均的です。
二階建なら6m、三階建てなら9mを当てはめて計算します。
例:約25坪長方形二階建て住宅
奥さまの歩幅で外周が37歩だった場合
37×70(cm)=2590(cm)=外周25.9m
25.9(m)×6(m)=155.4平米
これで外壁のおおよその面積が出ました。
次に屋根の面積の出し方を説明します。
先程の建物で求めてみます。
軒の出が30cmならば全ての辺に60cmを足して計算します。
外周25.9mのうち東西面が7.5m(750cm)、南北面が5.5m(550cm)だったとすると
(750+60)×(550+60)=494,100=49.41平米
これで勾配のついてない屋根の面積が出ました。
屋根は基本的に勾配がついているのでココから面積が伸びていきます。
勾配によって伸び率は変わるのですが、この記事ではおおまかに2種類とします。
一般的な屋根の勾配はおよそ4寸と考えます。4寸勾配の伸び率は1.077なので
49.41×1.077=53.21平米となります。
もう一つは見るからに勾配がキツい屋根の場合です。
急勾配と言われる屋根の勾配はおよそ6寸と考えます。6寸勾配の伸び率は1.166なので
49.41×1.166=57.61平米となります。
また、屋根面積の測り方はGoogle Earthが便利です。Google Earthの使い方はこちら
正しいお見積もりは現地調査が必須になりますが、自分でおおよその計算をしてみるのもアリです。
図面から計算する方法
まず定規と立面図を用意してください。
【立面図とは?・・・東西南北からお家を横方向からみた図】
1.外壁の一番下の部分から軒までの高さを測ります。(基礎は含みません)
2.外壁の横方向の長さを図ります。
3.その2つを掛け合わせると面積が出ます。(縦×横)
以上で【総面積】を算出できます。
しかし総面積では窓や扉などの塗らない部分が含まれているので、もう少し作業が必要です。
1.窓や扉などの塗らない部分のそれぞれの面積を出します。(縦×横=面積)
2.その塗らない部分の面積を全て足します。
3.ひとつ前の作業で出た【総面積】からここで出した塗らない部分の面積を引きます。
【総面積】-【開口部(窓や扉など)】=塗装面積
これを東西南北全ての面を足したものが、見積りに反映される塗装面積となります。
相見積りの面積が違いすぎるから自分で計測したい…
相見積もりを取ったけど業者によって面積が違いすぎるから自分で測ってみたい!
そんな方のためにお手頃価格の計測ツールをご紹介します。
スケール(コンベックス)
おなじみの測定道具です。
ホームセンターでも1000円~2000円で購入できます。
5.5mくらいのスケールを使えばある程度正確に建物のサイズを測ることが出来ます。
100円ショップでも購入出来ますが、あまりに安いものは目盛り部分の強度が低いために高さをうまく図ることが出来ないかも知れません。ある程度の価格のものを用意すると良いでしょう。
レーザー距離計
レーザー距離計と聞くとかなりの値段がしそうですが、意外とそうでもありません。
耐久性については分かりませんが、現在では3000円程度で買えるようなものも発売されています。
スケールよりもこちらの方が正確に高さ等を図ることが出来るのでオススメですが、晴れた日の昼間などはレーザーが見えないので、曇りの日、もしくは夕方ごろに計測する必要が出てきます。
いかがでしたでしょうか?図面があるのが一番ですが、紛失してしまっていることもあります。
正確なサイズは測れないにしてもある程度の大きさを把握することは、塗装工事において大切なことです。