外壁塗装にこの時期・季節は絶対にダメ!そんなタイミングってあるの?

決して安くはない外壁塗装工事。できる事なら絶対に失敗はしたくありませんよね。
そんな中でこの記事では適切な時期、季節について解説していきます。

一級塗装技能士:藤原
Jさん
特にないですけど、春頃の花粉の時期は花粉症の僕にはつらいですね。
Tさん
まあ梅雨時期は進みが悪くなりますね。ただ雨の中無理をして作業をしたりはしないので不具合が起きることはないですけど。

Hさん
屋根塗装がある現場で雪が積もられると心が折れそうになります。(笑)
雪かきをしなければならないので、雪予報が出てるときには進め方を工夫しますね。
Yさん
塗装工事に関しては特にないですね。ただ秋頃の屋上のウレタン防水に関しては落ち葉が大量に落ちてきたりして、たまに面倒なことになったりはしますが。

結論:絶対に避けなければならない季節はない

 

ですが梅雨時期などの場合は、養生で窓を塞ぎっぱなしにしてしまうと室内の不快指数が高くなってしまうかも知れません。
そういう時には二面ずつ施工を進めてもらうなどの工夫をお願いしてみると良いかも知れません。

外壁塗装を検討する時期の目安

築年数・前回塗装時より10年が経過した

よく耳にするのが10年ごとに外壁塗装を行う、というものです。
確かに目安の一つではあるのですが、すべてのケースにおいて正しいとは言えません
何故かというと、使用材料によって耐用年数に差があるからです。新築時からの経過年数でも外壁の種類によって変わってきますし、前回の塗装工事に使用した材料がシリコン塗料である場合には、12年ほどは塗り替えの必要がありません。

とはいえ、外壁の塗料の耐用年数は最高でも25年前後が限度です。

塗料の樹脂はおおまかに、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機と分けることが出来ます。
それぞれに耐用年数の違いがあり、既存塗膜がどの樹脂の塗料なのかがわかるのならば、以下を目安に判断することが出来ます。

目安:3~4年  アクリル系塗料

目安:5~7年  ウレタン系塗料

目安:7~12年 シリコン系塗料

目安:12~15年 フッ素系塗料

目安:15~20年 無機系塗料

上記の目安の他、ラジカル制御機能や遮熱機能を有しているか、艶消しか艶アリかによっても耐用年数は変わってきます。
もし塗料の種類がわからない場合は劣化状況から判断してみましょう。

外壁塗装を検討すべき建物の症状

外壁塗装のタイミングの判断基準として、壁や屋根に表れている症状も重要なものになってきます。

外壁材や屋根材の素材そのものを保護している塗装ですが、厚さとしてはコピー用紙一枚分程しかありません。
その紙一枚分の塗膜は、紫外線によって劣化し、雨や風によって日に日に削られていっています。

外壁や屋根にどんな症状が現れたら検討すべきなのか、事例をみていきましょう。

 

症状 重症度 詳細
変色・退色 初期の経年劣化です。この症状が現れてから加速度的に劣化進行していきますが、この段階では急を要することはありません。
汚れ 屋外では排気ガスや砂埃で屋根・壁が汚れていってしまいます。美観的に気になってしまうかも知れませんが、塗装工事を必要とするものではありません。
チョーキング ★★ 塗料としての役目を果たし、塗料が粉状になって剥がれている状態。撥水効果を失っているので、素地が紫外線や雨水からの影響を受けてしまいます。
一般的に塗装工事を検討する症状です。
藻・カビ・コケ ★★ 塗膜が劣化し撥水機能を失っているため、生物が繫殖ができるようになってしまった状態。塗膜表面だけでなく内部まで雨水が浸透しやすくなっているため、塗装工事を検討する症状。
ヒビ割れ ★~★★★★ 地震などの影響で建物にヒビが入った状態。塗装面のヒビなのか、素地からのものなのか、太いか細いかによって重症度が変わるので判断がつかない場合はプロに見てもらう方が良いでしょう。
膨れ ★★★ 正しい塗料で施工していればほとんど起きることのない症状。内部からの湿気が原因の症状なので、雨漏りを疑った方がいいケースも。
上記の症状と比べて重症度は高いです。
剥がれ ★★★★ 膨れや密着不良が原因で塗膜としての機能を果たしていない状態。
塗装を検討する時期、というよりは少々遅かったともいえる症状。

症状がお家に発生していたとしても必要以上に焦って工事をする必要はありませんが、点検調査については早急に行うべきでしょう。

上記の症状のほとんどが湿気によるものですが、建物の天敵となるのも湿気・水分です。
建物内部に侵入した雨水の悪影響は建物内部から腐食にとどまらず、シロアリなどの急速に建物を破壊する要因を呼び寄せてしまうこともあります。

しっかりとした防水・保護機能を保っていれば100万円前後の工事費で済んだものが、屋根の吹き替え、さらには建て替えとなると1000万円を超えてしまうケースもあります。

時折建物に目を向け、劣化症状の早期発見が建物寿命を延ばすことに繋がります。

厳守すべき塗装環境

外壁の塗料に限らずですが、塗装において湿度と気温管理はとても重要です。

避けなければならない気温と湿度

気温 気温が5度以下の時
湿度 湿度が85%以上の時

塗料によっても条件に差はありますが、基本的に上記の時は塗装を行ってはいけません。

雨天時に雨が当たらないからと塗装作業を進める業者がいますが、不具合の発生の原因になるので行わせてはなりません。
また、塗装可能な環境であったとしても塗料の乾燥時間が違ってくるために、下塗りから中塗り・中塗りから上塗りへのオープンタイム(塗装間隔)をしっかりと臨機応変にとってくれる業者をおススメします。

塗装可能環境を守らなかったために起きた失敗事例

ケース1

マンション共用部(廊下)でのケース
雨天時、天井があり雨が直接当たらないため一液水性塗料にて塗装作業を続行した結果、湿気により壁面塗装部が乾燥せず最終的には塗料が流れ落ち床一面に塗料が広がった。

ケース2

戸建住宅軒天井部でのケース
雨天時、横樋から足場にマスカーを伸ばし雨が当たらないようにしてから外壁を一液水性塗料で外壁の塗装作業をしたが、乾燥せず、ケース1と同じように塗料が流れサッシに塗料が流れ込んだ。

ケース3

戸建住宅付帯部屋根塗装のケース
氷点下時、適切な塗料を用いて塗装作業を行ったが乾燥前に塗装面に霜が降り、塗装面が白くなり艶が引けるかぶり現象が起きた。

ケース3のかぶり現象については想定しきることが難しいものもあり、適温の午後四時頃に行った塗装でも、夜の急激な冷え込みにより発生してしまう場合があります。
そのため冬場の屋根塗装作業は、午後三時までに行うべきと考えています。

まとめ

塗装工事を行う場合には、時期や季節よりも塗装環境の方が大事だとわかりましたね。

冬場でも梅雨時期でも、適切な環境のもと適切な工事をしてくれる業者を探すことが重要です。

塗装作業は地域によって差が生まれてくるものかと思います。湿度や気温を踏まえた工事スケジュールを組んでもらいましょう。

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