平均100万円前後の外壁塗装工事、できる事ならお得に工事を行いたいものですよね。
この記事では市区町村ごとの助成金・補助金について解説していきます。
一級塗装技能士:藤原
助成金(補助金)ってなに?そんな人に
お家のリフォームには各自治体(市区町村)ごとに助成金が出ることがあります。
もちろん申請のお手伝いをすることは出来るのですが、基本的にはお客様のお手続きになるので、ここでどんな制度なのかを見ていきましょう。
2020年版 東京都の例
市区町村 | 名目 | 金額 | 概要 |
---|---|---|---|
東京都品川区 | エコ&バリアフリー住宅改修 | 上限20万円 | 10万円以上の屋根等の遮熱塗装工事代金の10%を補助 |
東京都目黒区 | 住宅リフォーム資金助成 | 上限10万円 | 20万円以上の屋根等の塗装工事代金の10%を補助。 |
東京都渋谷区 | 住宅簡易改修工事費助成 | 上限10万円 | 5万円以上の塗装工事等の外装工事代金の20%を補助。 |
※残念ながら相模原市では2020年の助成金制度の案内がありませんでした。
バリアフリー工事やエコ化工事に適用されることが多いようです。
この「エコ化」とは具体的に、どんな内容の工事のことをいうのでしょうか?
ぜひこの先も読み進めてみてください。
助成金(補助金)を受け取ることのできる条件とは?
多くの市区町村で前提の条件となるのは『エコ』『省エネ』であることで、塗装工事における『省エネ』『エコ』とは遮熱・断熱塗装のことを指します。
その他、「上限金額」や「〇〇円以上の工事のみ」等の条件も自治体によって定められているので、要確認です。
遮熱・断熱塗料って?
同じような意味合いで使われることの多い単語ですが、厳密には違います。
どちらも『省エネ』塗料になることは同じですが、この記事ではあえて
それぞれの違いを述べていきたいと思います。
遮熱塗料
遮熱塗料はその名の通り熱を反射し、『遮』る機能を持った塗料です。
太陽からの熱を反射し遮ることで、室内の温度を上げない事で『エコ化』を謳った塗料です。
塗料の種類としては以下のものが挙げられます。
エスケー化研/クールタイト
https://www.sk-kaken.co.jp/shanetsu/
日本ペイント/サーモアイ
https://www.nipponpaint.co.jp/thermoeye/family/index.php
断熱塗料
断熱塗料は外部からの熱を遮るだけでなく、内部からの熱、すなわち温度を逃がしにくくする効果を持っています。
遮熱塗料では冬場は寒くなってしまうのでは、と懸念される方にはこちらの塗料をおすすめします。
日新産業/ガイナ
https://www.gaina.co.jp/
遮熱・断熱塗料の価格は?
素敵な機能があるとはいえ、気になるのはその価格ですよね。
遮熱塗料のなかにもグレードがあるので一概には言えませんが、基本的に高くなると考えて良いです。
しかし遮熱の機能を有するために耐用年数が同じ樹脂グレードの塗料に比べ長くなるという特徴もあります。
機能性と耐用年数を踏まえて、価格に見合ったメリットがあると考えるならば、有効な塗装手段の一つであることは間違いありません。
「低価格で塗装をしたい」とお考えで助成金を活用したのに遮熱塗料が故にかえって高くついてしまった、というような事態の無いように気を付けましょう。
助成金はどの地域でも使えるの?
残念ながら、地域によってそういった補助がある自治体と無い自治体に分かれます。
お住いの市区町村のホームページで情報収集を行う必要があります。
キーワードとしては『エコ』や『省エネ』、『(市区町村名)リフォーム 補助金』等のワードで概要ページを検索出来るかと思います。
「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」
も便利です。
〇制度内容で探す の 支援分類 で 省エネルギー化 を選択し、お住まいの都道府県を選択すると市区町村ごとの助成金の一覧が見られます。
そして 制度名 をクリックすると詳細を確認することが出来ます。
助成金の受け取り方と流れ
助成金の活用をお考えの場合には、計画的な申請を行う必要があります。
毎年無制限に助成金を支給しているわけではなく、それぞれの自治体ごとに予算が限られています。
そのため、多くの場合先着順での支給となっており、なるべく早い段階での申請が求められます。
大まかに助成金申請から受け取りまでの流れは以下のようになっています。
助成金申請
1.申請書の入手(お住いの市区町村より受け取り)
2.見積書の作成を業者に依頼
3.必要書類の用意と提出
4.審査可決後、交付決定
5.実績報告書、請求書の提出
6.助成金お受け取り
1.申請書の入手は自治体のホームページより行えます。
申請書をダウンロードし印刷します。
2.業者に点検・調査を依頼し見積書を作成してもらいましょう。
ここで重要な事として、詳細の記載が必要です。使用する材料や施工面積などを細かく記載された見積書を作成してもらいましょう。
見積書のほか、使用する建材のカタログが必要になる事もあります。
3.持ち込み、または郵送で提出しますが、郵送不可の自治体もありますので要確認です。
4.交付決定の審査があります。多くの場合新着順となっていて、年度や四半期毎に募集がなされているため、早めの応募が必要です。
5.工事完了後、実績報告書と請求書の二通を提出します。
6.およそ2-3週間後に指定された銀行口座に振り込まれます。
まとめ
おさらいです。
外壁塗装工事で受け取れる助成金額 |
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塗装工事に対しての助成金を支給していない自治体もありますが、利用が出来る場合にはおよそ10万円~20万円程の補助を受けることが出来ます。 |
助成金を受けとることが出来る条件とは |
支給している市区町村の多くの場合は「遮熱・断熱塗料の使用」「同一市区町村の業者での施工」が条件となってきます。 |
助成金受け取りの流れは? |
申請書や見積書などの必要書類を用意、提出します。
交付の審査通過後に業者に工事を依頼しましょう。 施工後、報告書・請求書を提出すると2~3週間後に指定の銀行口座に入金されます。 |
いかがでしたでしょうか?お得な制度ではありますが、少々面倒な手続きかも知れませんね。
また、お得に工事をするために助成金の活用を検討していたのに、遮熱塗料が故に予算をオーバーしてしまった、というような事にも気を付けましょう。
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